2014年9月11日木曜日

イエロウ

さっそく矢のように
やる気が失せてくねぇ
「あっそう」って言われて
今日が終わる

掃除、炊事、洗濯が
趣味な俺は
優雅に地味な根性を操る

誰かと同じことはしない
クスリでいつでも酒気帯びさ
寝てらんないからまどろめば
幻さんからお手紙さ

予定調和に愛を
破壊に罰を
誹謗中傷に愛を
仕事しようよ
死体のような未来を
呼吸しない歌を
蘇生するために
何をしようか
イエロウ イエロウ イエロウ

センターバックオーライで
球が消えたよ
サイコキネシスによって
だと思われ

スキルが無いから好きにしたい
サカリがついたら逆恨み
心が無いから試みない
誤解が尽きたら後悔したい 


躁うつでいったら躁。
アップテンポで韻を踏んだ歌詞。歌詞を考察するよりかはノリ重視な曲だろう。

タイトル「イエロウ」は、ネットでは「家に篭もる」→「家篭」→「イエロウ」となったとする声が大きい。出処はわからないが納得できる。
また英語の「Yellow」としてみても理解できる。
「Yellow」はただ単に「黄色」としてだけでなく「臆病、嫉妬」というネガティブな意味もある。
2つを掛け合わせると、家に篭もる臆病野郎の曲ということか?
自虐的で面白い。



さっそく矢のように
やる気が失せてくねぇ
「あっそう」って言われて
今日が終わる

「さっそく」と「あっそう」がかかってますね。
だんだんとなくなってくるやる気にたとえてます。
「あっそう」と軽くあしらわれる姿は涙がでます。
 
 
掃除、炊事、洗濯が
趣味な俺は
優雅に地味な根性を操る

誰かと同じことはしない
クスリでいつでも酒気帯びさ
寝てらんないからまどろめば
幻さんからお手紙さ 

家事が趣味になってる家篭くん。
誰かと同じことはしない、とかたくなです。
常にラリった状態
夢をみるのは浅い睡眠のときなので おかしくない。


センターバックオーライで
球が消えたよ
サイコキネシスによって
だと思われ

野球のセンターがオーライして球が消えるといえば
エラーかホームランしか考えられない。
オーライはAll right、オッケー、準備よし。
よしよし、と思ってたら球消えちゃった。
それをサイコキネシスのせいだと難癖つけている。
だからそれはエラーまたはホームランだって。(つまり守備側のミス)



スキルが無いから好きにしたい
サカリがついたら逆恨み
心が無いから試みない
誤解が尽きたら後悔したい 

ここも韻を踏んでいる。
Kokoroがないから、Kokoroみない、
誤解がつきたらKoかいしたい
誤kaiと後kaiもかかってる。



予定調和に愛を
破壊に罰を
誹謗中傷に愛を
仕事しようよ
死体のような未来を
呼吸しない歌を
蘇生するために
何をしようか
イエロウ イエロウ イエロウ


予定調和に愛を…センターバックオーライしたらちゃんと捕ってくれよ。
破壊に罰を
誹謗中傷に愛を…好き勝手言わせろ
仕事しようよ…引きこもらず働こ
死体のような未来を…何もせず感じの未来、もしくは本当に死体かも
呼吸しない歌を蘇生するために何をしようか…抜け出すにはどうすりゃいいんだろ

イエロウ…家篭、Yellow


適度な自虐でこの曲好きなんだよね。

HELL‐SEE

Syrup16gとして4枚目のフルアルバム。
15曲で1500円と大変リーズナブル。
後年リマスタリング版も発売され、初期との違いを楽しむこともファンの嗜み。


1,イエロウ

2,不眠症

3,Hell-see

4,末期症状

5,ローラーメット

6,I’m 劣性

7,(This is not just)Song for me

8,月になって

9,ex.人間

10,正常

11,もったいない

12,Everseen

13,シーツ

14,吐く血

15,パレード

2013年1月30日水曜日

She was beautiful

いつまでも子供のままで
あのときの言葉を今日も噛み砕いて
眠る

いつまでも子供のままで
あのときの笑顔をずっと忘れないで

She was beautiful


優しく癒される曲。
歌詞は短いが、それを繰り返し、ゆったりとしたテンポで5分半を超える。


注目すべきは曲名にもなっている
「She was beautiful」というフレーズ。
過去形で主語は女性。

女性+「いつまでも子供のままで」
というフレーズも含んで考えると
女性はかつての「母親」だと思われる。

軽くネットで調べてみたが、五十嵐の母親に関する情報は得られなかった…。
父親は確実にいるみたいだが。
「she」は母親だとして考察をすすめる。

いつまでも子供のままで
あのときの言葉を今日も噛み砕いて
眠る

子供の頃の母親の言葉を思い出して、そして眠りにつくという。
噛み砕くという表現を使っている。取り込んで一体化しているかのよう。
ちなみに睡眠薬を噛み砕く輩は結構いるらしい。関係あるかは謎。

愛情に飢えているのか、安心感を求めているのか。
共通していえるのは「満たされていない」ということ。
それに対しての自省だったり恨みだったりはこの曲にはない。

「不眠症」てな曲も出しているように、彼は眠ることに苦労している(いた?)ようだ。
SonicDisorderにも「君の胸に抱かれたら少しは安らかに眠れるかな」っていうのがあった。
その彼が「眠る」といっているんだから よく眠れるんだろう。

いつまでも子供のままで
あのときの笑顔をずっと忘れないで

非常に温かい歌詞。
「あの時の笑顔」は「子供の頃」の「僕」or「母親」
…どちらでもいいですね。

「子供のままで」がでてくるのは2回目。
実際には歌詞を繰り返すので何回もでてくるが。

子供時代を懐かしんでいる。
懐かしんで、その先はない。

自省もなければ、哀憐も恨みもない。
布団の上で朦朧とする意識の中で書いたような歌詞だ。
She was beautifulというフレーズに、深い意味はなさそう。
ただ単に子供時代の母親を思い出して懐かしんでいる。

Syrup…というか五十嵐は作るペースが早い。
そして作って即発表というわけにはいかず、懐にためている曲が多い。
昔の曲が後になって発表されることもあり、製作時期を見極めるのは難しい。

もしこの曲がアルバムCOPYの発売年に作られたとしたなら、五十嵐は当時26歳くらいである。
いい歳した大人が、寝る前に母親のことを思い出すってなんとも言えない。
マザコン、と言いたいわけではない。
私だけかもしれないが、このくらいの年齢の人から「母親」という単語がでてくると、
育ててくれた感謝とか、苦労させてしまったことに対する謝罪とか、大人らしい言動を期待してしまう。
ところが、この曲は「昔の母親思い出して寝るー」とそれだけで終わっている。
別にそれが悪いことだとも、恥ずかしいことだとも思わない。
ただ少し私の中で呆気にとられたところがある。

この純粋さがSyrup16gの魅力なのかもしれない。

2013年1月26日土曜日

COPY

2001.10.5 ¥2400 

wikipediaによると、Syrup 16gのインディーズ1stフルアルバム。
前作のFree Throwの入手が困難だったため、今作が入り口だった人が多いのでは。
全10曲収録。
恐らくSyrup16史上最もネガティブなCD。

1,She was beautiful

2,無効の日

3,生活

4,君待ち

5,デイパス

6,負け犬

7,(I can't)Change the world

8,Drawn the light

9,パッチワーク

10,土曜日

真空

神経擦り切れている様な
音が聴こえそうな夜は
最低のやり方でどうにか
生きてこれた事にすがる

真空に
風が突き刺さっていく様に
真空に
赤い血が吹き出す様に
曲がる

懸垂二回以上出来ない
長距離走るの嫌い
先生あなたが言いたい事
本当は僕解ってたんです

(Crash T.V. with the bat of steel)

真空に
風が突き刺さっていく様に
真空に
赤い血が吹き出す様に

真空に 真空に


明日を落としても がいい終わり方をしたのに
ジャカジャカうるさい曲。
挑発的な歌詞も相まって切れ味バツグン。

神経擦り切れている様な
音が聴こえそうな夜は
最低のやり方でどうにか
生きてこれた事にすがる

SonicDisorderでパニック障害と関連があるみたいなことをいったが、この曲も関係ありそうだ。
不安障害などストレスがかかり精神的に負担がかかっている時に聴覚過敏になることはよくある。
その不快感を何かで気を紛らわすことは自然な行為だ。
「最低のやり方で~」は、経験論的な考えだろうか。
ここまで生きてきたんだから大丈夫だろうと。

懸垂二回以上出来ない
長距離走るの嫌い
先生あなたが言いたい事
本当は僕解ってたんです

サビを飛ばして…。
深みがない歌詞なんだけど、素直で好き。
「先生」がでてきた。
先生はSonicDisorderにもでてきたな。
あの時は「クスリをくれよ」から察するに医者だったけど、この「先生」は誰だろう?
懸垂できない長距離嫌いっていうのは学校の体育の授業っぽいなと思った。
だったら、学校の先生のことだろう。
「言いたい事」は伝えなかったことか、伝えようとしてうまく伝わらなかったことか 分からない。
ただ主人公くんは 先生の気持ちを察していたらしい。

(Crash T.V. with the bat of steel)

直訳すると 「金属バットでテレビを壊せ」
壊せ!壊せ!と連呼の後イエイイエイイエーイ!と絶叫。まさに狂気。
Syrup16gの中で「テレビ」という単語は何回か出てくる。すべて卑下した感じ。
特別メッセージ性のあるバンドではないので、反テレビ反メディアとかはない。
純粋につまらないからつまらないと言ってるだけ。
そう考えると、この曲の「テレビを壊せ」は別の意味があると思われる。

私が思うのに、これは純粋なる破壊衝動だ。
破壊衝動(はかいしょうどう)とは人間に様々な事柄が原因となって主に発作的に沸き起こる衝動であり、
そこから物事を破壊したり暴れるといった行為を起こすという欲求に駆り立てられるという状態になる。
(wikipedia参照)
ストレスに耐え切れず人や物にあたってしまったことは誰にでもあると思う。
とはいえ、バットでテレビを破壊したいと思うくらい暴れたいときなんて そうそう無い。
それほどの重圧を背負っていることがわかる。

真空に
風が突き刺さっていく様に
真空に
赤い血が吹き出す様に
曲がる

「真空」で辞書を引くと、3つの意味があった。
  • 一つは「空っぽ」「周りの影響を受けないような状態」のこと
  • もう一つは科学的な「圧力が低い状態で云々」ってやつ。これは理解も説明もできないや。
  • 最後は、仏教用語としての真空。
仏教の「くう」とは、 まー宗派とかで若干異なるんですが、何もない実態がない、そんな感じですかね。 この概念は仏教の思想の根本で もっと深い意味があるらしいんだけどこれも理解説明できないや。 この3つはそれほど意味が異なってない。普通に「空っぽ」と考えればいい。 破壊衝動をwikipediaでみていたら秋葉原通り魔事件が例としてあげられていました。 破壊衝動が抑えられなって、その限度があまりに超えすぎると ああいう事件になってしまう。 被害者は加害者と無関係の無差別殺傷事件でした。 この無差別、無関係っていうのが「真空状態」ではないかと思いました。 互いに作用しない関係だったのに、突然壊れる。 真空に風がはいっていったり、血が吹き出したりするのは 無差別殺傷と似たイメージを受けます。 平和な世の中が突然混沌にかわる。 この曲の主人公は加害者側でかなり危険です。平和をぶっ壊したいと言ってるわけですから。 まあ、テレビに向かってるのでひとまず安心ですけど…。 とまあ個人的な見解。 この曲もまた聞くときには 「深淵を覗きこむ時、深淵もまたこちらを覗いている」を忘れてはいけない。 Syrup16gは落ち込んでいる人に届きやすい曲が多い。 この曲もそのうちの一つであるが、この曲の場合 ストレートで過激でアップテンポの曲調なため、一部の人達には刺激的すぎてダメだと思う。 だけどいずれ共感できるようになった時のためのクスリ、ツールとして憶えておくといい。 ストレスが溜まって溜まってしょうがないとき、 この曲をきいて、もしくは歌って、 一緒に「Crash TV~」と叫べたら 少しは肩の荷が下りるんじゃないかな。

2013年1月19日土曜日

明日を落としても

つらい事ばかりで
心も枯れて
あきらめるのにも慣れて

したい事も無くて
する気も無いなら
無理して生きてる事も無い

明日を落としても誰も
拾ってくれないよ
それでいいよ

機械みたいな声で
サヨナラされて
それでも何か傷ついて
誰も愛せなくて
愛されないなら
無理して生きてる事も無い

そう言って
うまくすり抜けて
そう言って
うまくごまかして
そう言って
楽になれる事
そう言って
いつのまにか気付いていた



翌日で「あきらめないほうが 奇跡にもっと近づくように」と叫んでいたはずなのに
「無理して生きてる事もない」とまるで正反対のようなことを言っている。



「そう言って」は
Do you wanna die?(死にたいのか?)とあるように
死を連想する言動のことだと思う。
 
それは自傷行為だったり、ただ単に「死にたい」と呟くことだったり、
または死にたいことをアピールすることで同情誘うことかもしれない。
 
いずれにせよ、そのような言動をすることによって
うまくすり抜けられたり、 うまくごまかしたりして楽になれる。
 
  
じゃあ本当に
Do you wanna die?(死にたいのか?)
と問われたらどうなんだ?というのが本題だろう。
 
 
「死にたい」「消えたい」
と思うことで気が楽になったことは多くある。
 
仮想自殺。死にたいふりをすることで
すっと楽になれるが
それが癖になると本当に死にたいんじゃないかという思いに支配されることがある。
 
 
でも本当に死にたいの?
 
YES→なら無理して生きてることないさ
NO→まだやれるんじゃない?
 

 
精神不弾力の落ちこぼれの鬱曲みたいに言われることもあるけども
甘えてんじゃねえ!という強い意思も感じられる曲。
 
「明日を落としても」というタイトルも
死んでも誰も気にかけてくれないんだろうなという悲壮な見方と
明日がダメでもまだ…というポジティブな見方ができる。
 
 
FREE THROW
1曲目の「翌日」
その歌詞の中で「明日に変わる意味を」というフレーズがある。 
 
それって「明日を落としても」につながってると思うんだよなぁ。
つまり、明日がダメでも翌日。 

2013年1月15日火曜日

Honolulu★Rock

冷たい人だねって君は
背中向けた
僕はむしろ君の太陽に
なろうとしてた

いっぱい旅行してみたけど
ハワイには行かなかった

赤の他人が如何に
相手を想いやるか
その戦いにおいても
僕は敗者だった

いっぱい旅行してみたけど
ハワイには行かなかった(なんで?)

多分心が通じ合うなんて
一生無いから
およそ君が欲しがってると
思われる
軽いスリルと安心感を
僕なりの方法で
探してみるから

冷たい人だねって君は
背中向けた
僕はむしろ
君の太陽に
なろうとしてたのに

いっぱい旅行してみたけど
ハワイには行かなかった
(なんで? どうして?)


これもまたSyrup16gにしては珍しい明るい曲調。
FREE THROWにしか収録されていないので、入手が困難だった時代では超レア曲だった。
でもファンからの支持は薄く、ライブでもやらなかった(そうだった)ので、全く人気がなかった。
入手が楽になった今でも評価は変わらず…。

「」の存在感。

歌詞中でハワイを連呼しているのに、曲名にはハワイじゃなくてホノルル。
これは響きの問題だろうか。

「僕」は作詞の五十嵐で「君」は文脈から推測するに「元恋人」だろう。

冷たい人だねって君は
背中向けた
僕はむしろ君の太陽に
なろうとしてた

「恋人」は「君は冷たい人だね」と言うが、
「僕」は君の「太陽」になるべく頑張ってた。

赤の他人が如何に
相手を想いやるか
その戦いにおいても
僕は敗者だった

歌詞のまんまだ。「僕」は赤の他人を想いやることに長けていなかった。
というかこれは恋人?を赤の他人と言っているのか?

多分心が通じ合うなんて
一生無いから
およそ君が欲しがってると
思われる
軽いスリルと安心感を
僕なりの方法で
探してみるから

心が通じ合うことなんて一生無いと言い切っている、この生真面目さが皮肉っぽくて最高。
考察のしようがない真っ直ぐな明確な歌詞。
こんな軽い言い方してると「冷たい人」と言われても仕方ないよなあ。

いっぱい旅行してみたけど
ハワイには行かなかった

ハワイというと新婚旅行の定番。
結婚までいかなかったんでしょうね。
この後の(なんで~どうして~)ってのは笑わせにきてるのでしょうか?爆笑なんですけど。

「SonicDisorder」と「明日を落としても」という名曲に挟まれた
愚痴日記のような曲。これがSyrup16gクオリティなのか…。