思考は無化し 言葉は頼りなく 薄ぼんやり誰かの 声を聴いてる 生きているのが 怪しく思える程 僕は何故か 震えている いつかは花も 枯れる様に 壊れちまったね ここは恐いね 卑怯な事に あなたと戯れた 甘い月日はリアリティ 無くしている 左ききの あの目がどんな風に この世界を 見たのかを知る 君の胸に 抱かれたなら 少しは安らかに 眠れるかな 人は一人 逃れようも無く だから先生 クスリをもっとくれよ 一番好きな曲だ。 Syrup16g好きからの評価も高く、ライブでは定番だったらしい。(私は行ったことない) 後にアルバム「delayedead」でリメイクされた。 この曲の特徴はなんといっても1分超のイントロ。 この部分が好きで好きで何度も聞き返した。 そこから今のポストロック好きに繋がった。 イントロを超えて始まる歌詞だが、 初めて聴いたときは、何を言ってるんだかサッパリわからなかった。 繰り返し聞くことで少しずつ分かっていったのだが、 サビのところがどうしても分からなかった。 歌詞カードをみたときの、感動衝撃はアハ体験と似ていると思う。 この曲のタイトルは「Sonic Disorder」 由来はパニック障害 英名「Panic Disorder」と言われている。 本人の発言なのか、ネットでのただの噂なのか 正しいことは分からない。 ただ言えるのは、精神病関連の言葉をモジるのはこのバンドではよくあるってことだ。 もし、関連性を認めずに直訳すると、 「Sonic」(音、音速)「Disorder」(障害)なので、音の病気、音による病気といった感じか。 どちらにせよ、Disorderは残るので病んでいることはわかる。 ここではパニック障害に関係があるとみて、考察をすすめる。 定型的なパニック障害は、突然生じる「パニック発作」によって始まる。(Wikipediaより) パニック発作の主な症例として、動悸、呼吸困難、汗をかく、身体の震え、非現実感 そしてそれによってもたらされる「死ぬのではないか」という恐怖、不安があげられる。 思考は無化し 言葉は頼りなく 薄ぼんやり誰かの 声を聴いてる これは主な症状である「非現実感」に相当する。 頭にモヤがかかった感じ、ふわふわした感じ、もう一人の自分を外から見ている感じ などと表現されることが多い。 生きているのが 怪しく思える程 僕は何故か 震えている 身体の震えも主な症状のひとつである。 君の胸に 抱かれたなら 少しは安らかに 眠れるかな 「君」は誰か。もしかしたら人ではないかもしれない。まだ言及しない。 その君に抱かれたら安らかに眠れそうってことだから、今は全然安らかじゃないんだろう。 パニック障害は、従来、強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつとして、 不安神経症と呼ばれていた疾患の一部である。(wikipediaより) 不安で眠れなくなることはよくあるね。 人は一人 逃れようも無く だから先生 クスリをもっとくれよ これほど悲観的な歌詞はないだろう。 一人っきりで誰も助けてくれない、逃れようもない。 クスリをくれよってのは、為す術がないともとれるし、何がなんでもすがりたいとも受け取れる。 このように、パニック障害と関連付けて考えると符合する点がいくつかあることが分かる。 さて、サビ。 いつかは花も 枯れる様に 壊れちまったね ここは恐いね 「~ね」とまるで他人事のように言っている。(もしくは本当に他人のこと?) これも「非現実感」を表しているようだ。 「花も枯れるように」が意味することは、凋落だろう。 作詞の五十嵐は真面目な子供だったらしい。部活のキャプテンや生徒会副会長も経験したそうな。 その彼が内向的になってた時期があった。その時期を曲にしたのがSonicDisorderなのかな。 卑怯な事に あなたと戯れた 甘い月日はリアリティ 無くしている 注目すべきワードは「あなた」だ。私は2つの可能性を考えた。 この歌詞の主人公が過去につるんでいた友達もしくは恋人説 →彼らと戯れた日は甘く(つまりヌルい)、またそのような日々を過ごした実感がなくなった 「あなた」がパニック障害説。 →パニック障害と一緒にいるせいで生きてる実感がしない、 どちらにせよ、ネガティブで自虐的だ。 左ききの あの目がどんな風に この世界を 見たのかを知る 左利きという どうでもいい初情報が出てくる。 「左きき」というワードは言葉通りなのか、何かを暗喩しているのか。 わからん。うーんわからん。 ただこの分からないのが楽しい。一筋縄ではいかない深みがいい。 ぽけーっとして聞くのもいいし、考えながら聞くのもいい。 SonicDisorderはパニック障害患者のどうしようもない無力感を歌った曲かなーと思っている。 私はパニック障害になったことはないし、接点もない。それでも共感できる。 誰も助けてくれない孤独感、どうにもできない閉塞感。 状況は違えど似たような経験をしたからだ。 似た境遇を経験した(or経験している)者として同情、縁、つながりを感じる。 そのつながりが心の支えになる。 狂ってたようにSyrup16gを聴いてたときって、それに救われていたんだな。
2013年1月12日土曜日
SonicDisorder
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